ロミオとジュリエット 
    監督:フランコ・ゼフィレッリ     
この映画が好きという人が多いみたい。主役の2人が本当に10代半ばというのも影響あると思うが、音楽とかも良かったし、乳母のセリフなど上手い具合に削除しているので、原作にある生々しさや毒が消えて美しさが際立ったみたいです。     

ロミオ&ジュリエット(ロミオとジュリエット) 
    監督:バズ・ラーマン 出演:レオナルド・ディカプリオ、クレア・デインズ
 舞台が現代のメキシコらしい。その治安の悪さや若者たちの血の気の多さが、ぴったり合っています。しかし、現代にしたばっかりに、警察所長に過ぎない「プリンス」がロミオの処罰をその場で決めたり、神父の手紙が届かなかったりというシーンは無理がある。一番良かったのはスコールの黒雲が、ティボルトを追い回して殺すロミオの心情に似合っていたということです。

タイタス(タイタス・アンドロニカス) (1999/アメリカ) 
    監督: ジュリー・テイモア 出演: アンソニー・ホプキンス、ジェシカ・ラング     
ジュリー・テイモアは「ライオン・キング」の演出家で知られるだけに、この映画も動物一杯で、原作が残酷でなければすごく楽しい映画になったかも。最初のコロッセオへのタイタス軍の登場が、踊っている感じでぞくぞくするほど気に入った。でもタイタス=アンソニー・ホプキンスの狂い方は恐ろしくて、最後は復讐の席でコックになっている姿がさらに怖い。
封切りで見たとき、フィルムにちょっとしたトラブル発生で、帰り際に再度無料で見れるというチケットを貰った。傍にいた知らないおばさんが「もう見なくていい…」と、困り顔だった。


ハムレット (ハムレット)
監督:ケネス・ブラナー 出演:有名なシェイクスピア俳優一杯
試写会に5枚出したのに外れ、映画館にいったら狭い館で上映で満員締め出しをくらった。頭に来て、2万近く出してビデオを買ったのがこの映画。…1度見ただけ。ブラナーハムレットはなんでカンフーの達人みたいな衣装なんだろうとか思う。
4時間もかかる映画だが、普通にハムレットを舞台で見ると大体3時間は越えます。それでも1時間あるじゃないか、中身は何か?というと、劇中でハムレットが暗誦するヘキューバのくだり、ああいうのがいちいち映像化されているのです。しかもそこに大御所ギールグッドやジュディ・デンチを出しているのです。この不必要な贅沢!いやあ、…嬉しかった(殴)

ハムレット 出演:イーサン・ホーク
2000年のNY、ホテル王の息子でペントハウスに住み、趣味は写真というハムレット。オフィーリアとこそこそとメモを渡しあうところなんか初々しい。そしてオフィーリアにひどいことを言ってもまだ嫌いになれなくて、抱きしめようとしたらコツンと何かに当たる。たどってみると盗聴の装置がぐるぐると…泣くオフィーリア。そしてハムレットは彼女の留守電にしつこくさよならさよならと嫌味を吹きこむのです。
オフィーリアの死を知って墓地に急ぐとき、ホレーシオがバイクで迎えに来ていて、無言でヘルメットを投げてよこし、そのまま後ろに乗せていく、こういう友情シーンもいいと思った。ごついバイク野郎のホレーシオはアリだ。おっさんのホレーシオは却下だけど。

オーソン・ウェルズのオセロ(オセロー) 監督出演:オーソン・ウェルズ
すごく古いモノクロフィルムが最新の技術で甦り、リバイバル上映されました。観にいって期待以上だったので興奮して帰宅した覚えがある。
オーソン・ウェルズのシェイクスピア映画はこれと、『フォルスタッフ(真夜中の鐘)』と『マクベス』を観ていて、ベストは『フォルスタッフ(真夜中の鐘)』だけれど、『オセロー』の閉所恐怖症的な、めまいのするような苦しみようは、この映画でとても感じられて印象深かった。

O(オー)(オセロー) 出演:ジョシュ・ハートネット
高校生のオセローたち。オセローではなくオーディーンという名の堂々たる…バスケットボール・プレイヤーです。イアーゴ役が主役で、結局はイアーゴだからオセローたちをひどいめに合わせるんだけれども、私はこの子がすごくかわいそうだった。
この映画のバスケットの扱いが好きだったので、普通にバスケットボールの試合をTV観戦するのも好きになってしまったというおまけつき☆

マクベス(マクベス)     監督:ロマン・ポランスキー     
私はマクベスで映画といえばこの作品。 じつは「蜘蛛の巣城」にかなり似たシーンもありますが、とにかく丁寧で好感をもちます。愛情深いよき武将だったマクベスが、最愛の夫人とともに血の海まっしぐらに突き進む悲劇がよく描かれています。


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